彼女志願!

繋いでいた右手に力を込めると、穂積さんはふっと微笑んで指をしっかりと絡める。



ゆ……夢じゃないっ!?




「――う、そ……?」

「嘘じゃありませんよ」



そして彼は腕時計に目を落とす。


つられて私も壁にかかっている時計を見ると、夜中の12時をちょうど超えたところだった。


ベッドの前にパイプ椅子を置いて、フットライトだけがついた薄暗い部屋。



「ここは……病院ですか?」

「ええ。ついさっきまで点滴を打ってもらってぐっすり眠っていたんですよ。ああ、そうそう。今日は入院になりました」

「でも……でも、どうして穂積さんが、ここに? 年末進行は!?」





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