彼女志願!
病室という小さな箱がとたんに無限の広がりを見せる。
こういうときに、私はこの男を、私の世界を形作るこのひとを愛してるって、実感するんだ……。
「――それは……悔しいけど仕方ないんです。結局、私がもっと頑張るしかないんです。
白鳥先生に嫉妬したところで本が売れるわけでもない。
私が作家として出来ることは、ただひたすら思いを込めて書くこと。
どんなお話でも、心を込めて、一人でも多くの読者の心に残るお話を書くだけです」
至極単純で、当たり前のこと。
けれど口に出したらすっきりした。
しょっちゅうあちこちの壁にぶつかって、前がどっちかわからなくなる私だけど……北極星になってくれる穂積さんがいてくれるから。
迷っても、前に進める。
そんな自分が幸せだと思った。