彼女志願!

「穂積さんって、時々意地悪ですよね……」



気を抜くと、こうやって翻弄されてしまうんだもの。



彼の腕の中から離れ

『ううう』とうなりつつベッドに丸くなると

穂積さんはクスッと笑って、私の乱れた髪を指ですき、整える。



「まぶしくて……たまらなくなるんです」

「え……?」

「萌。きれいでまっすぐなあなたが、まぶしい。俺でいいのかって……だから時々こうやって苛めて、自分の思い通りにしたくなる」




穂積さん……


ベッドの中から見つめる穂積さんは、眼鏡を指で押し上げたあと、そして上半身をかがめ、私の額にキスを落とした。




< 377 / 648 >

この作品をシェア

pagetop