彼女志願!
「おはよう、萌……」
長いまつ毛が持ち上がり、瞳が私をとらえる。
「起こしちゃってごめんなさい」
かすかにかすれた彼の声。
あ、と思い立って、お水をコップに注いで穂積さんに渡した。
「ありがとう」
体を起こしお水をおいしそうに飲み干した後、穂積さんは、くしゃくしゃと髪に指を入れかき回し、立ち上がると病室に備え付けのドレッサーで顔を洗い、サイドテーブルの上に置いた眼鏡をかける。
それから私の体を抱き寄せ、横抱きにするようにして膝の上にのせた。
この体勢、ちょっと……恥ずかしい。
だけどぴったりくっつけるから、嬉しいんだけど。