彼女志願!
「どこか痛いところは?」
穂積さんは私の左手の甲を撫でる。
「ちょっと……手のひらがズキズキします」
「三針も縫ったんですよ。あと、脚は軽いやけどをしていて」
言われてみると、脚にも何かが貼ってある。
ポットをひっくり返したときにお湯がかかったんだ。
「ですからここに運ばれた時、僕がDVを疑われまして」
「えっ!? 穂積さんがですか!?」
要するに、DVする夫だか恋人だかに間違われたってこと、だよね。
「ええ」
「うわぁ……ごめん、なさい……」