彼女志願!

私を助けてくれたはずの恋人が、DV加害者扱いされてしまった。

私って、本当にいつも穂積さんに迷惑かけてばっかりな気がする。


申し訳なさ過ぎて、ひどく気分が落ち込んだ。



「いいんですよ。すぐに誤解は解けましたし。ご両親に了承を得て、こうやって付き添うことも出来たんですから」



ご両親という単語を穂積さんの口からきいて、さらに自分がしでかしたことを思い出し、胸がふさぐ。



「私、ひどい癇癪おこしちゃったんです……」

「萌の声が聞こえたから、勝手に家の中に入ったんです。ご両親、ひどく落ち込まれていました」

「落ち込む……?」



もういい加減見放されただろうと考えていたのに。


ここで両親が落ち込むという発想が私にはなかったから、素で驚いてしまった。





< 383 / 648 >

この作品をシェア

pagetop