彼女志願!

「末っ子だから、親の言うことをあまり聞かない子だから……いつまでも心配をかける子供だと思っていたって……」

「――」

「ですが、癇癪をおこして物や家族にあたる萌は、まだ『子供』なんです」



痛いところを突かれて、言葉を失った。



「どんなに腹が立っても、たとえば編集部で、そんなことはしないでしょう? ご両親なら許してもらえるって、萌は無意識に甘えているんです」



無意識に甘えてる。


穂積さんの、言うとおりだ……。



私は甘えている。


甘えているから、あんなふうに子供じみた真似をしたんだ。





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