彼女志願!
丸裸の自分……?
「僕は本来、集団生活を営むのに向いていない、やや難ありな性格をしています。ですから、環境に応じてそれぞれの自分を演じていました」
穂積さんは私の髪を指ですきながら、言葉を続ける。
「たとえば以前又がけしていたセフレ達にも、相手によって恋人のようにふるまったり、絶対的主人のようにふるまったり……
家族にもそうです。優等生が過ぎて、自分に過度の期待が集まり始めたときは、反抗期を演じ、逃げるように地元を離れた。ですが盆と正月にはとりあえず顔を出して、最低限の義理は果たしている……」
穂積さんの口から語られる、彼自身のこと。
それは私が想像していた穂積さんの過去よりもずっと重く、胸に響いた。
「穂積さん……それって……誰にも本当の自分を見せないって……」
「僕は人を信用していません」