彼女志願!

お母さんは、穂積さんの膝の上で硬直した私を見て、


「おほほほほほ!!」


と高笑いをした後、後ろに立っていたお父さんを再度廊下に押し戻し、バタンとドアを閉じる。



「――萌、大丈夫ですか?」



親にキスシーンを見られて、穴があったら入りたいと思っている私とは、だいぶ温度差があるような穂積さん。

ぷるぷる震える私を見て、心配そうに顔を覗き込んでくる。



「だっ……大丈夫ではありませんっ……」

「まぁ、仕方ありませんよ。これがもう少し前だったら、ゾッとしますけど」



恐ろしいことを言われて、クラッとめまいがした。



もう少し前って……

そうね、良かった~って、そうはならないでしょどう考えても!



せっかく謝ろうと思ってたのに、これじゃ顔を合わせられないよ!


うわーん、もうやだああっ(泣)!!!!!




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