彼女志願!
退院の手続きを終えて、両親と、穂積さんと、四人で病院の中の喫茶ルームへと入った。
テーブルの上には、ホットコーヒー四つ。
最初、穂積さんは「外にいましょうか?」と言ってくれたけれど、私から頼んで隣に座ってもらった。
「――」
「――」
私も両親も、誰も口を開かない。
窓の外の植え込みを意味もなく眺めたりとか、紙ナプキンでやっこさんを作ったりだとか、家族三人、そんな体たらく。
わかってるのよ、謝らなくちゃいけないって。
だけど家族にごめんなさいって、すごく言いづらい。
これが友達ならするりと言えるのに。