彼女志願!
全然すまんって顔してないけど……。鬼瓦だけど。
だけど間違いなく、私に謝った。
あとでお姉ちゃんたちに教えてあげよう、なんて
どうでもいいことをぼんやりと考える。
「――凛先生は、翡翠社になくてはならない作家の一人です」
唐突に、穂積さんが口を開いた。
「穂積さんっ……?」
「確かに作家という職業は、ご両親からしたら不安定な仕事かもしれません」
「――」
「ですが凛先生は、書かずには生きていけない人種です。作家になるしかない、そんな人なんです」
穂積さんの言葉に、唇がわなないた。