彼女志願!

そして穂積さんは、私を膝の上に乗せると柔らかくキスを落とす。


洋服の上から優しく体を撫でながら

耳たぶを唇に挟み、ふふっと笑う。



「穂積さん……くすぐったいです」

「真一」



彼の指先は、少し伸びた私の髪をすく。



「し……し……はぁ……恥ずかしい……」



これはこれで、名前を呼ぶ練習が必要そう。


はぁ、とため息をついて、穂積さんの胸に頬を押し付けた。



トクン、トクン……



カットソー越しに、心臓の音が伝わってくる。



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