彼女志願!
そこには処分に困ってとりあえずここに置いた、という感じの古ぼけたソファーと、農具と、ごちゃごちゃとあれこれが詰め込まれた小屋だった。
穂積さんはそのソファーに腰を下ろすと、私を膝の上に向かい合うようにして座らせた。
「穂積さん……」
ドキドキして心臓が壊れそう。
「なんです?」
「ど……どうして着物なんですか?」
本当はどうして今まで連絡くれなかったのか、とか
あれこれ言いたいことはたくさんあるはずなのに。