彼女志願!
こないだの彼女志願のことは置いといて
(っていうか、忘れた方が自分のためだ)
やっぱり穂積さんとお話したいって気持ちが、ムクムクと沸き起こってくる。
翡翠社の人と話をしているっぽいし、声をかけたら邪魔かなって思ったけど。
私と穂積さんは、作家と編集だから。
とりあえず一言くらい挨拶しても、おかしくないよね……?
緊張で、かすかに震える手にぎゅっと力を込め、ゆっくりと足を進めた。
「――あの、穂積さん……」
私の声に、肩越しに振り返る穂積さんは、いつものセルフレームじゃなくて、メタルフレームの眼鏡をかけていた。
ちょっと知的度が増してる。
っていうか、なにしてもかっこいいなぁ……。
「凛先生」