彼女志願!
「おかしなことってほどじゃないんですけど……不思議なことがありました」
「ん?」
穂積さんは私の返答が意外だったのか、かすかに眉根を寄せ、私の顔を覗き込む。
「不思議なことって、なんですか?」
「実は……心霊現象なんです」
「――は?」
出来るだけ真面目な顔で言ったけれど。
穂積さんのすっと通った眉が力いっぱい寄せられてしまった。
「――えっと……あの家、おばけがいるんだと思います」
「おばけ……」
「いや、座敷童かも?」