彼女志願!
でも、だったら私が声をかけたときも、翌朝も。
自分じゃないって否定する必要はないよね。
あそこは彼女の家なんだもの。
うむむ……。
意味が分からない。
正直、座敷童だって言われたほうが、スッキリするかも。
(足もあるし)
なんて、改めて謎に首をひねる私をよそに、穂積さんはまた大きなため息をつき、私の体をぎゅっと抱きしめた。
「――どうしたんですか?」
「いえ。やっぱり一刻も早くこの島を出たくなっただけですよ。さっさと済ませて、帰りましょう」
穂積さんはどこかうんざりしたような雰囲気でそうささやくと、腕時計に目を落とした。