彼女志願!
ここが穂積さんの実家。
はぁ……緊張する。
誰かに会ったらどうしようと思ったけど、広いお屋敷の外には誰もいないみたい。
そして数寄屋造りの新見邸は、一歩中にはいってみれば、相当豪華絢爛な建築物だった。
「うわぁ……」
目を輝かせる私を見て、穂積さんがクスッと笑う。
「これは明治後期の和風豪邸によくある特色ですよ」
と、足を止めて説明してくれた。
「ここの壁のタイルは、ブドウの蔦の模様になってるでしょう?」
「アールヌーボー風なんですね。素敵です。あっ、あっちは暖炉があるっ!」