彼女志願!
「ご挨拶したかっただけなので……。では、失礼します」
とりあえずアキの所に戻ろう。
挨拶できたし、顔も見れた。
よかったって思わなきゃ。
その場にいた三人に頭を下げて、足を後ろに一歩引いた瞬間
ヒールが絨毯にひっかかって、バランスを失う私。
「きゃっ……!」
視界が一転して、天井が見える。
その瞬間、さらにグレーのスーツ姿の穂積さんがおそるべき早さで、私に腕を伸ばしてきて――。
そして強い力で引き寄せられた私は、そのまま、穂積さんの腕の中に飛び込むような形になった。
ふんわりと、グリーンの香りがする。
って!