彼女志願!

いよいよだ。


ゴクリ……緊張して、息を飲む私。



ううん。私だけじゃない。


この場にいた何十人もの親戚一同が、弁護士さんに注目していた。



いったい、どんな遺言が残されているんだろう。


新見のとんでもない財産のゆくえは?


そして穂積さんはどうなるの……?




「一つ」



重々しく、弁護士さんが口を開いた瞬間――


「待ってください」


と、口を挟む男性が、一人。




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