彼女志願!
誰……?
視線の先に目をやると――
「ニーナ……!」
赤い、古着風のタンクトップに穴があいたジーンズ姿のニーナが、びしっと手を挙げて立ち上がるところだった。
「――弁護士さん。俺、孫の新見仁凪といいます」
「はい、存じてますが……」
弁護士さんはハンカチで額の汗を抑えながら、彼を怪訝そうに見つめる。
「何やってるんだ馬鹿者。座れっ!」
隣に座っていたニーナのお父さん(全然似てない)が、慌てたように彼に手を伸ばしたけれど、ニーナはその手をうるさそうに振り払い、大きな声で言葉を続けた。