彼女志願!

「穂積さん、もしかして似てる?」

「――多少は。ですが、美貌の凄みは、祖父のほうがずっと上ですよ」


と、薄く笑う。



美貌の凄みかぁ……


おじい様のお顔、ちょっと見てみたかったかも。


あの本家に写真くらい残ってただろうに。



なんて、ニヤニヤしていたら。



「ユズは、唯一始末されなかった祖父の娘です」



穂積さんがさらり、と恐ろしいことを口にした。



「えっ……」



始末されなかったって……



言葉の意味を考えて、背筋が凍りつく。




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