スイートルームの許婚
「・・・」



「こんな美少女の私と結婚できて、おまけに龍咲グループの社長になれるなんて最高の玉の輿ね」


何だよ!?その言い方が…
俺は逆のキモチを吐き捨てた。



「俺はお前とは結婚しない。可愛げのない女は嫌いだ…」



「愛斗…?」



「腹いせにお前の妄想世界で、逆にこっぴどくフッてやってくれ…俺…お前の恨みゴト聞いている時間はないんだ」



俺は今まで、鬱憤を晴らすように言い放って部屋を出す。


俺は扉を閉める瞬間。


扉に何かが当たった。
多分、ソファーに置いていたクッションだと思う。










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