手を伸ばせば、届く距離まで。



こんなんで『また三人で』なんて出来るかよ…


俺には久野だって、大事な親友なんだ。



おにぎりを買って外に出ると、真樹は歩道のガードレールに座っていた。


俺もそちらへ行く。


真樹は無言で目で合図する。移動だ。



真樹のあとを追いかけて到着したのは、公園の休憩所だった


早朝だからか、犬と散歩する人くらいしかいない。



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