生まれ変わってもキミが好き【完結】
「いいんですか? 門の前にいなくて」
「いいのよ。実はいざ学校まで来たら、怖くなっちゃって。こんなストーカーみたいなことして、もっと避けられちゃうんじゃないかなって。
こういううじうじしたの、自分らしくないと思うんだけど」
疲れたように言って、コーヒーを飲む皐月さん。
前に会った時より少し、痩せた気がするのは、気のせいじゃないのかも。
あたしは何も言えなくて、ただうつむいた。
励ますことも、応援することも、たぶんあたしがしていいことじゃない。
「……言いにくかったらいいんだけど、前に琉一の家の近くで会った時。あの日凛ちゃんはどうして、あそこにいたの?」
そう聞かれて、少し驚いた。
日下先生がきっと、話してると思っていたから。
でもよく考えたら、どう話すのって感じだよね。
「あたしは……ついていっただけです。一緒にいたもう1人の従妹で、あの日はずっと一緒に行動してたから」
「もう1人って、琉一の同級生だっていう辻さんて人? 従姉妹だったの。世間て狭いのね」
「はい。だからあそこで会ったのは、たまたまなんです。ごめんなさい……」