私と彼の一週間
返事ができなかった。

・・・・私からかける?

そんなの無理。
でも、相手を知りたい。
やめてくださいって言いたい。
私の中で、二つの気持ちが揺れる。




「・・・・大丈夫だから」



颯人は、私を落ち着かせるように優しく頭を撫でる。

・・・・大丈夫。私は今1人じゃない。
颯人がいる。
颯人がいれば、大丈夫。そう決心した時だった。




~♪



携帯の着信音が部屋に響く。




「・・・・・・っ!」




さっき決心した心が揺れる。




「鈴ちゃん」



「やだっ・・・・!切って!嫌っ!!」




耳を塞いでも、微かに聞こえてくる着信音。
颯人は、携帯を手に取る。




「やだっ!やめてっ・・・・!」




「・・・・大丈夫だよ、鈴」



颯人は、私を抱き締めた。


「大丈夫だから。
・・・・・ね?」


力強く抱き締めてるのに比べて、優しく頭を撫でる。
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