ホストーカー 【完】


美麗ちゃんの話によると、俺が帰る前に何度もこの女がインターフォンを鳴らし美麗ちゃんに俺と別れろと脅迫紛いな事を言ったらしい。

で、俺がインターフォンを鳴らした時にこの女だと思って出たらしく美麗ちゃんは怒っていた…いや、それじゃなくとも俺には怒ってたらしいけど。


「そっか…、俺が知らないうちにそんな事あったんだー。ふふ、度胸のある子だな。そんなに俺にお仕置きして欲しかったの?」


勘違いされても困るから、痛い方のね。と付け加えて置いた。


「ククッ、良い事教えてあげましょーかぁ?」


「あ"?」


突然の変わり様に普段なら出さない様な低い声が思わず出てしまう。


「麗さん、知ってますかぁ、その女の本性?」


あぁー、最近美麗ちゃんの声を聞き過ぎて居るせいか、この女の声を聞いているだけでイライラしてしまう。

というか、無意識に比較しちゃうんだ。

美麗ちゃんだったら、もっと高くて心地良い声だなぁって。



「麗さんは、皆から尻軽女って勘違いされてる可哀想な女の子だと思ってるとおもうんですけど。」


美麗ちゃんだったらこんな体くねらせて誘ってこないし。


「正直、私の方がその女よりいろんな意味で綺麗な身体してると思いますよぉ?」


こんな最強に俺をイラつかせない。



「レオ、この女連れ出せ。」






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