ホストーカー 【完】
車を10分程走らせ到着した場所は我が家。
…ではなく、
「此処何処よ!?」
見知らぬ豪邸の目の前だった。
「今日から俺逹の家だよ~。」
逹?
逹?
それって私も含まれるんじゃ…嫌な妄想が膨らむ時、一台の大きなトラックが豪邸の前に止まった。
「ご苦労様、取り敢えず荷物全部中に運んじゃってね。」
「うすっ!」
トラックから出てきた厳ついお兄さんはテキパキと荷物を運び出した。
開いた口が塞がらない。
まさに、そんな状況。
「あっ!それ私のベッド!!」
眠り心地抜群の私のお気に入りベッドが何故ここに?
そして次々と運び出されて行く物は全て私の物だった。