ホストーカー 【完】
「ふっふっふ~」
待ってました と言わんばかりにニヤニヤと気持ち悪い笑みを浮かべる麗羅。
な、なによあの余裕そんな感じは。
ドヤ顔でドンッと目の前に出されたのは大きなスピーカー。
「これが何だって言うのよ。」
「ちゃんと聞いててね。」
ポチっとスピーカーの再生ボタンを押す。
『美麗ちゃん!俺の家で一緒に住もうよ!』
『う…―ん。』
スピーカーから流れ出した対照的な2つの声の主は確かに私と麗羅だった。
「クスッ、ざ~んねん!」
超満面の笑みで笑う目の前の男を殴りたくなった事は言うまでも無い。