ホストーカー 【完】
「麗さん取り敢えず荷物全部運び終わりましたので~。」
その言葉を聞いた私は既にマイハウスに戻る事を諦めていた。
「美麗ちゃん、先に入ってて。」
色々なショックが大き過ぎて口からは何も出ず、静かに頷いた。
庭に続く門を開け、芝生一面の庭を歩き真っ白な豪邸に入った。
「お邪魔しまーす。」
自分の家だって事も忘れてつい、そう言っていた。
「―…」
家の中も期待を裏切らない豪華さと真っ白さで、でも何かこの家に息苦しさを感じた。
「何で―…」
真剣に考えていると、玄関のドアが開いた。