ホストーカー 【完】
「ただいまー!!」
麗羅の言った言葉で
蓋をした筈の記憶が
―…フラッシュバックした。
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「おかえりなさい貴方ぁ。」
ただいまも言わない男に少しでも機嫌を良くしようと媚を売る母。
男は私の事が大嫌いだった。
「目障りだ。」
男は私が視界に入る度にそう言った。
だから、母は
「消えな。」
私を物置に1日中閉じ込めた。
そっくりだった。
あの家も、この家も。
そして、玄関のすぐ側にある小さな物置も。