ホストーカー 【完】
「美麗ちゃん!さぁ恥ずかしがらずに゛ご飯にします、お風呂にします?それとも…わ、た、し?゛って言って!!いや、言って下さい!」
「……」
麗羅の言葉なんて一つも耳に入って来なかった。
「─…美麗ちゃん、どうしたの?」
何時もと違う、私に気付いたのか麗羅は真剣な顔をして言った。
「い…や……っ」
「何がいやなの?」
「帰って来る…あの男が…とっても、冷たい瞳を私に向けるの…」
「あの男って、誰?それにこの家は俺と美麗ちゃんの家だから誰も入って来ないよ。」
「早く、物置に入らないと…早く、早く行かせて。」
物置に行こうとする私を麗羅が後ろから強く抱き締め動きを止めた。