spiral
少年は少し拗ねながら言った
「…何でそんなに能力者になりたいんだ?」
幼い子供によくある、ヒーローに憧れるアレかな?
「のうりょくしゃになれば、おれのちからでみんなをまもれるだろ?
おれは、たいせつなものをまもれるようになりたいんだ!」
キラキラと、瞳を輝かしながら少年は言った
「大切なものを…護れるように。」
ーー大地ーー
ーー大地ーー
頭に浮かんだ二人の笑顔
そっか…アイツらを護れるように
母さんは、この力を授けてくれたんだな?
「…じゃあ、その夢を叶えられるように…俺からプレゼントをやるよ。」