二股?ガール -モテ期到来-
「…………おい」
なんて、横から少し不機嫌な声が聞こえて恐る恐る顔を見る。
「な、なに……?」
「なにって……、なんだよこの微妙な距離は」
「え、へへへ……」
苦し紛れに笑う。
蒼空との間はイスみっつ分くらい。
どうやらそれが気に食わないらしい。
だって、距離が近いのって恥ずかしくて……。
「たっく……」
なんて溜息ついてる。
「もっとこっち来いよ」
そう言われたから近くに座り直す。
「これで、いい?」
かなり近づいたのに顔はまだ満足してなさそう。
「どこまで近づけばいいの?」
ちょっと怒り気味に言ったら、
「こんくらい」
「え……?って、ひゃ!?」
突然伸びてきた蒼空の腕に肩を抱かれて引き寄せられた。