ルビゴンの河の先





熱い唇が私に熱を移す。
目を閉じてされるがままの私に気をよくしたのか、竹中さんは角度を変えるだけで離れていく気配がない。


息を吸いたくて私が薄く唇を開けると、すかさず縫うように入ってくる熱。
私の舌を熱くて柔らかいものが撫で上げたとき、背中に電流が走ったように疼いた。



「………っ、」


「…どうした、敏感だな」


唇を離し平然とそう言う竹中さんの身体を力の限り押し、距離をとる私を見て彼は嬉しそうに笑った。



「あかりは私のものだ。…続きは、後ほどな」





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