ルビゴンの河の先





私がその言葉に硬直していると、竹中さんは廊下に出て誰かと話をし出した。


…続きって!
え、竹中さんてあんなキャラ…?
いやいや、冗談………ってことにしておこう。頭クラクラしてきた…



「今、女中を呼んでおいたから風呂に入ってこい。きれいにしてもらえ」


そう言ってどこかに行ってしまおうとしたのに、ふと足を止めてまた部屋をのぞく。



「あぁ。それと、いい加減名前で呼んでもらいたいな」


「…は、半兵衛、さん?」


「そう。まぁ少しずつ慣れればいい」





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