竜王様のお気に入り
「俺の事、気にしてくれるの?
嬉しいなぁ。」


ハクリュウは肘掛けにかけた手で、頬を支えてヤヨイに微笑んだ。


「王妃が死ぬとセイリュウ王は、次の王妃にとコハクを望んだんだよ」


「セイリュウ王が?」


「うん。
いくら生気が足りてないとはいえ、相手はあのセイリュウ王だからね。
断りたくてもコウリュウの能力じゃ、セイリュウ王に潰される。
だから牽制の意味を込めて、俺が求婚した。
本当にコハクと結婚する気なんて、これっぽっちもなかったよ。
コハクとコウリュウを、守るためだった。」


「そうだったの・・・。
でも、ハクリュウはコハクさんの生気をもらったんでしょ?
それって・・・やっぱり・・・妃にしたってことじゃ・・・?」


ヤヨイも起き上がり、ベットの縁に腰掛ける。

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