竜王様のお気に入り
「コハクさんの生気が尽きちゃうのは、分からなかったの?」


ヤヨイは、ためらいがちに聞いてみた。


「コハクの身体に絡みながら、俺は聞いたんだ。
俺達の生気が満ちたら民に与えるけどいいか?って」


龍族同志では、一方的に生気が与えられるのではなく、与え合えるのだという。


しかし人間からは竜王が、一方的に生気をもらうだけであった。


そのため食道にはキッチンが備え付けられ、巫女達は食事をして自分達の栄養をまかなっていた。


では、ヤヨイは・・・?


ここへ来てから、食べ物は口にしていない。


ハクリュウに生気を与えるだけである。


でもその時ヤヨイは、自分も満たされる感覚を、確かに感じていた。


これは・・・?


ヤヨイは一つ頭を振った。


「それでコハクさんは?」

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