竜王様のお気に入り
不機嫌なヤヨイに構うことなく、ハクリュウは『よし!』と、勝手に納得して、何やらもぞもぞと手を動かした。


手にしたカーテンを一旦広げて、ハクリュウは器用にそれを手繰り寄せ、両手に力を込めている。


そして。


「着替えて。」


ヤヨイに向かってそれを投げた。


カーテンが、一瞬にして衣装になっている。


なんと豪華な衣装だろう。


ハクリュウの着ているそれと、対の衣裳である。


元々カーテンの色調が、ハクリュウの衣装と同じだったから、不思議ではないが。


ハクリュウのは上着がひざ丈で、ゆったりとしたズボンがあるのだが、ヤヨイのはくるぶしまである長いドレスであった。

< 23 / 279 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop