アラサーだって夢をみる【12/23番外編追加】




***


「そろそろ起きる?」

ああ、いい声。

でもこんなCD持ってたっけ。

目を開けると見慣れない天井。

いつも窮屈に寝ているのに、やけに広い感じがする。
それもそのはずだ。
ぷう太達がいない。

(あれ?)

「おはよう、沙理」

爽やかな声をかけられた。
声の方を向くと、その肩越しに差し込む陽射しが眩しい。

……?

状況が把握できなくて固まっていると、チャイムの音がしてその人は立ち去った。

(そっか)

朝なんだと思った途端、急激に目が覚めてきた。

三神さんが戻ってきて、くすくす笑っている。

「起こしてあげようか?」

「いえ、大丈夫です」

起き上がると何も着てなくて慌てて布団を被った。

「シャワー浴びておいで」

バスローブを渡して、私の額にキスをして、三神さんは部屋を出て行く。


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