アラサーだって夢をみる【12/23番外編追加】


「ほら、いけよ」

気持ち良過ぎても涙が出るって初めて知った。
とっくにキャパを超えてしまっているのに、またいかされる。

その瞬間の快感が強烈過ぎて、声も出せない。
声の代わりに涙がぼろぼろ零れる。

「も……や、めて」

「まだいけるだろ?」

こんなセックスは知らない。
ひっきりなしに上げさせられてる嬌声も、私のじゃない。
やめてって言ってるのにどうしてやめてくれないの。

こんなに人前で泣いた事ないのに。
きっと凄くみっともない顔してる。
こんなの見られたくないのに。

もういきたくないと思っても、無理やりいかされて、   
段々、その間隔が短くなってきて。 

このままおかしくなっちゃうんじゃないかと思った時。

「許して欲しい?」

甘い声で囁かれて、私はこくんと頷いた。  

「俺の事、信じる気になった?」

それにも頷いた……はずなのに。
こんなにも早く解放されたいと思っているのに。 
一瞬でも迷うなんて自分が信じられない。


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