ランデヴー
「違いますよ、余った布の切れ端で……って、何を言わせるんですか」
「いや、だって、ねぇ?」
今時女子高生でもしないであろうことを倉橋君がしてると思うと、クスクスと笑いが込み上げる。
別に馬鹿にしている訳ではないが、もう少してるてる坊主について聞いてみたかった。
倉橋君はものすごく困ったように苦笑いを浮かべ、はぁと溜息を吐きながら両手を後ろについて体を伸ばした。
「違うんですよ。祖母、と……。一緒に作ったんです」
「お祖母ちゃん?」
「はい。俺祖母ちゃんっ子で……両親共働きで、ほとんど家にいなかったんで。今でも祖母とは一緒に暮らしてるんですけど……。で、翌日晴れて欲しい時とか、一緒にてるてる坊主作るんですよ」
「へぇ……」
穏やかな笑みを浮かべながら空を見上げる倉橋君の口から出てきたのは、意外な言葉だった。
ゆっくりと考えるようにしてお祖母ちゃんの話をする彼の横顔からは、ただの美青年というだけではない温もりが滲み出ていて、胸の奥がチリチリと火照る。
倉橋君に対して何とも言い難い、ノスタルジアを感じた。
と同時に、ほわっと、こっちまで温かい気持ちになる。
「いや、だって、ねぇ?」
今時女子高生でもしないであろうことを倉橋君がしてると思うと、クスクスと笑いが込み上げる。
別に馬鹿にしている訳ではないが、もう少してるてる坊主について聞いてみたかった。
倉橋君はものすごく困ったように苦笑いを浮かべ、はぁと溜息を吐きながら両手を後ろについて体を伸ばした。
「違うんですよ。祖母、と……。一緒に作ったんです」
「お祖母ちゃん?」
「はい。俺祖母ちゃんっ子で……両親共働きで、ほとんど家にいなかったんで。今でも祖母とは一緒に暮らしてるんですけど……。で、翌日晴れて欲しい時とか、一緒にてるてる坊主作るんですよ」
「へぇ……」
穏やかな笑みを浮かべながら空を見上げる倉橋君の口から出てきたのは、意外な言葉だった。
ゆっくりと考えるようにしてお祖母ちゃんの話をする彼の横顔からは、ただの美青年というだけではない温もりが滲み出ていて、胸の奥がチリチリと火照る。
倉橋君に対して何とも言い難い、ノスタルジアを感じた。
と同時に、ほわっと、こっちまで温かい気持ちになる。