ランデヴー
今度はさっきとは違う、私から言葉も思考も吐息すら全てを奪うような、情熱的なキスだった。


冷たい唇とは裏腹な熱い舌が入ってきて激しく私の舌を絡めとり、息もできない程奥まで入り込む。



「ん……!」


倉橋君の侵入を阻むために仕方なく動かす私の舌は力及ばず、それどころかもっと深く彼の舌と絡まっていく。


いつの間にか私の両手は倉橋君の左手で軽々と頭上に押さえ込まれ、彼の自由になった右手が私のシャツの裾から入り込んでいた。



脇腹を伝う手の感触にビクッとし、イヤイヤと首を振る。



「んーーーー!」


必死で抵抗しようと足をバタつかせて蹴り上げると、鈍い感触がした。



どうやら私のヒールのつま先がどこかにヒットしたらしく、押さえ込む腕の力が弱まった一瞬の隙に、私はありったけの力を込めて一気に倉橋君の体を押しのけた。



「いっ!!」


狭いデスクの下で背中を打ちつけ、倉橋君が悲痛な声を上げる。


だが、そんなのに構っている場合ではない。
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