ランデヴー
例えば倉橋君とだったら――。


休みの日に誰の目を気にすることなく、こうして外で手を繋いでデートをすることができる。



そんな風に考えてしまっている自分に気付き、ハッとした。


私は陽介との関係に満足していると自分に言い聞かせつつ、実はこんなにも不満を抱いていたのかと。


必死で目を背けていた現実が浮き彫りになる。



花火なんて、我慢すれば良かった……。


こんな気持ちになりたくなんてなかった。



倉橋君と花火を見に来たことによって、私は図らずも陽介との関係を見つめ直すことになっていた……。
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