スパルタンコード
「ところで鋭利警部、現場のベッドの下から、このような物が出てきたのですが。」
「あ、こんな物があったのか。
もっとよく調べないといかんなあ。」


いつの間に調べてたの!?

っていうか、警部もそこはスルーかよ!





そんなツッコミを言いそうになったが、私はその物品に興味がわいたので、その事についてつぶやいた。
「包帯だ。
しかも、黒い線がランダムに引かれている。」
「ベッドの下にあったということは、犯人に見られたくなかったから。
ということは、犯人が仕掛けたトラップという線はないでしょう。」
「つまり、信頼出来るダイイングメッセージだということか。
伸くん、その謎は、とけたのかい?」
「まあ、だいたい目星はつきました。
しかし、確証がありません。それに、コレが解けたとしても、殺人をしたという証拠にはなりません。
やはり、あの足跡のことを解かないと。」


足跡のこと、全然話してないのに、なんで知ってんの?



「これから事情聴取に行かれるんでしたね。
私もご一緒させてもらってもよろしいですか?」





こうして、この謎の塊みたいな男と捜査することになった……。
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