天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅥ
刹那。

「!」

レスクレの目の前から龍太郎が消えた。

悪魔の彼でさえ捉えきれない動き。

そして次の瞬間には。

「てめぇえぇぇぁあっ!」

龍太郎の直突きが、レスクレの顔面を捉えていた!

速い、そして重く鋭い!

人ならざる存在であるレスクレを一撃の下に吹き飛ばすような、強烈な拳!

レスクレは背後のベンチに叩きつけられ、それでも止まらず後ろの茂みの中へと叩き込まれる!

「俺が目の前でみすみすそんな事させると思うかよ!この場で退治してやらぁ!立ちやがれ!」

まさしく雛菊や小夜に手を出す事は『龍の逆鱗』だったのか。

龍太郎は激しい怒りを見せる。

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