天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅥ
ある生徒が放課後に学校に残っていた。

夕暮れ間近、唐突にふと、背中に重みを感じる。

肩越しから背後を振り向くと、“何か”が生徒の背中におぶさっている。

その“何か”は言う。

『あぎょうさん、さぎょうご、いかに』

何の事か分からない生徒は黙ったまま。

…翌日、廊下には生徒の制服だけがあった。

学校の生徒達は口々に噂する。

生徒は『あぎょうさん』に食われたのだと…。

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