天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅥ

「あぎょうさん、さぎょうご、いかに」

徐々に冷たさを増す声。

夜中、古井戸を一人で覗き込むかのような言い知れぬ不安が圧し掛かってくる。

「あ、阿行が作業後にどしたってんだよ…」

「あぎょうさん、さぎょうご、いかに」

「訳わかんねぇよ…何のなぞなぞだそりゃあ…？…そんなお遊びはまた今度にしようぜ…？」

「あぎょうさん、さぎょうご、いかに」

「阿行…な？…やめようや、そんなつまんねぇ話…」

「あぎょうさん、さぎょうご、いかに」

「止せってんだよっっっっっっ！」

恐怖のあまり、喉から搾り出すように龍太郎は叫ぶ！