この男、偽装カレシにつき
一人ぼっちのホワイトクリスマス
聞く耳を持たないって、きっとああいうのを言うんだ。


なんて、ぼんやりと思いながら。
だんだん橘センパイの自己中っぷりに腹が立ってくる。


自分は二股かけてたクセに。
私を放って雪乃さんのとこ駆け付けたクセに。


ていうか、利用されたとか言ってたケド。
そもそも、初めっから何の役にも立ってないっつーの。


だいたい、センパイがしたことと言えば。
勝手に私の心の中に侵入してきて。
振り回すだけ振り回して。
ファーストキスを奪ったくらいじゃん。


被害者ぶるなら、もっと役に立ってから言いなさいよ。


大野センパイと付き合えるようになるまでに胸を大きくしてくれるって言ってたクセに。


まだまだCカップには程遠いんですケド。
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