王子様は囚われ王女に恋をする
アリシアの部屋を出た少年は、そのまま周囲の警護に向かった。

でも警護についている間もアリシアの言葉とあの瞳が頭から離れなかった。

(王女様が言ったことは本当かもしれない。もう一度ちゃんと話を聞きたい)

そう思って部屋に向かおうとしたとき、突然後ろから羽交い締めにされた。

「死にたくなければ動くな」

低い声にそう告げられ、少年は凍りついた。

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