普通の人間でした。




檻の前で何やらこそこそ話し出す。

何て言ってるのかは聞こえない。


『おい、娘よ』

「ぅえ、っ?」

突然王様に話しかけられ、噛んでしまった。
恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい!


『名は何と申す』

「え、あ、トワです!中原トワ」

王様達はまたこそこそ話し出す。







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